2014年8月16日土曜日

44 静かなる山の昼かな・・・

『 静かなる山の昼かな。
  日の色の 澄み明らけき道の上の 虫 』
***
山奥に一本の細い道が続いている。

随分、長い時間歩いてきたが人一人会わなかった。

それにしても、なんという静けさだろう。

見わたすと、景色はひらかれていて向こうの山ひだが明るく良く見える。

陽の光も澄んでいて透明だ。 もう秋なのだ。

ふと足もとを見ると、一匹の小さな虫が一所懸命歩いている。

なんという名の虫だろう。

作者はしゃがんで、その虫を見つめて微笑する。

『どこへ行くんだい? 今日会ったのはお前だけだよ。』