『葛(くず)の花 踏みしだかれて、色あたらし。
この山道を行きし人あり。』
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このうたは釋超空の代表歌だそうだ。
このうたの直接の意味は私みたいな門外漢でも分かる。
文学のみならず如何なる分野でも先人はいるものだ。
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芭蕉のその一人だろう。
デヴァカント(Devakant)というアーティストがいる。
1996年、NHK・BSで『音巡礼・奥の細道』という番組が放送された。
実に良い番組であった。特に演出の良さが抜きんでいた。この演出家は今でも覚えている。 波多野紘一郎。たぶん字は間違っていないと思う。当時から私は彼を注目しているのだが、この番組のほかは残念ながら観たことがない。
次にデブァカント。彼は歌の旅人と自称しているようだ。アルメニア系アメリカ人で世界各地を訪ね歩いているらしい。芭蕉はインドで知ったと番組で言っていた。
この番組では彼はインド風の白装束をし、編み笠を被(かぶ)り、長い杖を片手にひたすら「奥の細道」旧跡を訪ね歩く。その森閑とした旧跡を背景にして、これまたインドあたりの古楽器を奏で自作の歌をうたう。
ときには土地の老人たち御詠歌や坊さんたちの声明とのコラボレーションもやる。
NHKのPR文では『日本の原風景を現代のスピリットに蘇らせる音楽紀行』とあるが、そのとおりの稀有の番組であった。
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私がBHSテープからBDディスクへと、真っ先にダビングしたのはこの番組だった。
この番組は私が今迄みてきたTV番組の中でベスト1だと躊躇なく言える。